SPSS から Ubuntu 上の SQL Server に接続する

 最近 Ubuntu 環境の構築SQL Server のインストールWindows からのリモート接続を行った.

 以前 SPSS から SQL Server に接続したのを思い出し,Windows 環境の SPSS から Ubuntu 上の SQL Server にリモート接続できないか試してみたら,あっさり接続できたので書き記す.

前提

 Ubuntu 16.04 上に SQL Server 2017 をインストールした端末をデータベースサーバーとする.Windows 10 Pro 上に SPSS をインストールした端末をクライアントとする.

データベースウィザードを使う

SPSS の「ファイル」メニューから「データベースを開く」の「新規クエリー」へ

SPSSファイルメニューから「データベースを開く」「新規クエリー」
SPSSファイルメニューから「データベースを開く」「新規クエリー」

「ODBC データソースを追加」をクリック

 ここで新しく ODBC 接続を作っていく.

SPSSのデータベースウィザードが開く
SPSSのデータベースウィザードが開く

ODBC アドミニストレーターで「追加…」をクリック

 ODBC アドミニストレーターのユーザー DNS タブで「追加…」ボタンをクリックする.

ODBCデータソースアドミニストレーター画面
ODBCデータソースアドミニストレーター画面

データソースの新規作成

 選択肢は5つあるが,実際に設定可能なのは3番目の SQL Server のみであり,これをクリックして「完了」をクリック.

「データソースの新規作成」「セットアップするデータソースのドライバーを選択してください」
「データソースの新規作成」「セットアップするデータソースのドライバーを選択してください」

SQL Server に接続するための新規データソースを作成する

新しいデータソースの名前を入力してください

 このウィザードではデータベースのフィールドまで指定するので,実務では具体的な内容を記述したほうがよい.ここでは UbuntuSQL と入力してある.

データソースについての説明を入力してください

 上と同じ理由で,何の解析を目的とした接続なのか詳述したほうがよい.省略可ではあるが.

接続する SQL Server サーバー名を入力してください

 Ubuntu 端末に配布された IP アドレス,または固定 IP アドレスを入力する.

 「次へ」をクリック.

SQL Server に接続するための新規データソースを作成する このウィザードは,SQL Server に接続するために使用する ODBC データソースを作成するお手伝いをします
SQL Server に接続するための新規データソースを作成する このウィザードは,SQL Server に接続するために使用する ODBC データソースを作成するお手伝いをします

SQL Server が,ログイン ID の権限の確認を行う方法は?

 SQL Server Management Studio でデータベースに接続する際の認証法と同じ意味である.Ubuntu にインストールした SQL Server は SQL Server 認証を用いたので,それに従う.

 「ユーザーが入力する SQL Server 用のログイン ID とパスワードを使う (S)」をチェックする.

 「SQL Server に接続して追加の構成オプションの規定設定を取得する」にチェックし,ログイン ID に「SA」,パスワードにパスワードを入力する.

 「次へ」をクリック.

SQL Server が,ログイン ID の権限の確認を行う方法は? SQL Server に接続して追加の構成オプションの規定設定を取得する
SQL Server が,ログイン ID の権限の確認を行う方法は? SQL Server に接続して追加の構成オプションの規定設定を取得する

 何も変更せず,「次へ」をクリック.

規定のデータソースを以下のものに変更する
規定のデータソースを以下のものに変更する

 ここも何も変更せず「完了」をクリック.

システムメッセージの言語設定 データの暗号化 文字データの変換 など
システムメッセージの言語設定 データの暗号化 文字データの変換 など

Microsoft SQL Server セットアップ

データソースのテスト

 データソースのテストをクリック.

ODBC Microsoft SQL Server セットアップ
ODBC Microsoft SQL Server セットアップ

テストは無事に終了しました

 OK をクリック.

テスト結果
テスト結果

ODBC アドミニストレーター(64 ビット)

 今設定したユーザーデータソースが表示されている.OK をクリック.

ODBC データソースアドミニストレーター
ODBC データソースアドミニストレーター

データベースウィザードが起動する

 ODBC データソースのうち,今設定したデータソースをクリックして強調し,「次へ」をクリック.

データベースウィザード
データベースウィザード

ODBC ドライバログイン

 ログイン ID とパスワードを聞かれるのでそれぞれ入力して OK をクリック.

ODBC ドライバログイン
ODBC ドライバログイン

データの選択

 テーブルが表示された.今は何もデータベースを作成していないため,とりあえず接続テストのため Master データベースに接続してみた.

データの選択
データの選択

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください