SQL Server 2017 にリモート接続するには

 SQL Server にローカル端末で接続するのは簡単である.しかし初心者にとっては LAN 経由で隣の端末にインストールした SQL Server に接続するのさえ難しい.

 四苦八苦して何とかたどり着いた情報を忘れないうちに書き記しておく.

SQL Server が Windows にインストールしてある場合

SQL Server Configuration Manager を探せ

 またの名を SQL Server 構成マネージャという.これを探す方法にはいくつかある.

  1. 「検索」ダイアログに SQLServerManager とタイプする
  2. 「スタート」メニューを右クリックして「コンピュータの管理」を開く
SQL Server構成マネージャ, SQL Server Configuration Manager, SQLServerManager
SQL Server構成マネージャ, SQL Server Configuration Manager, SQLServerManager

TCP/IPの有効化

 SQL Server 構成マネージャが起動するので,「SQL Server ネットワークの構成」から「MSSQLSERVER のプロトコル」をクリックすると,右側のペインにプロトコル名と状態が表示される.

 最後の TCP/IP が「無効」と表示されているので右クリックして「有効化」する.

SQL Server構成マネージャ/SQL Server Configuration Manager/SQLServerManager の画面.TCP/IP が無効なので有効化する
SQL Server構成マネージャ/SQL Server Configuration Manager/SQLServerManager の画面.TCP/IP が無効なので有効化する

SQL Server を再起動する

 警告が出るので「コンピュータの管理」から SQL Server を再起動する.

加えた変更はすべて保存されます.ただし,サービスを停止して再開するまで,その変更は有効になりません
加えた変更はすべて保存されます.ただし,サービスを停止して再開するまで,その変更は有効になりません
コンピュータの管理からSQL Serverを再起動する
コンピュータの管理からSQL Serverを再起動する

SQL Server Browser を探せ

 コンピュータの管理から SQL Server Browser を探し,右クリックしてプロパティを開く.

SQL Server Browserのプロパティを開く
SQL Server Browserのプロパティを開く

SQL Server Browser を有効化する

 プロパティ全般で「スタートアップの種類」が「無効」になっているので,「自動」に変更する.

SQL Server Browserは初期状態では無効になっている
SQL Server Browserは初期状態では無効になっている

 「サービスの状態」は「停止」のままだが,「開始」ボタンが押せるようになるので,「開始」する.

SQL Server Browserのサービスを開始する
SQL Server Browserのサービスを開始する

SQL Server が Ubuntu にインストールしてある場合

 Ubuntu 端末をデータベースサーバーにして Windows 端末からリモート接続する場合を想定している.

 Windows エンジニア向け SQL Server on Linux のためのスキルアップデートに詳細が掲載されている.

 公式サイトはWindows 上の SQL Server Management Studio を使用して、Linux 上の SQL Server を管理するには.日本語訳がおかしいが,行間から意味を汲み取ってほしい.

Ubuntu Server 16.04.6 LTS をインストールする

 Ubuntu Server 16.04.6 LTS をインストールするを参照されたし.

Ubuntu に SQL Server をインストールする

 公式サイトはクイック スタート: Ubuntu に SQL Server をインストールし、データベースを作成である.他にも検索すると色々出てくる.

 Ubuntu に SQL Server をインストールするにも記事を書いた.

Ubuntu でネットワークの構成を行う

 Ubuntu 端末の IP アドレスを確認する.

$ ipconfig

$ ip address show

 2021 年5 月 31 日訂正.コマンド名を間違えていたので訂正する.

Ubuntu で TCP/IP ポートの 1433 番を開ける

$ sudo ufw allow 1433/tcp

 管理者パスワードを聞かれるので入力する.ここは Ubuntu のファイヤーウォールの設定を変更している.

 SQL Server では TCP ポートの 1433 番を用いるためである.

Windows 端末で SQL Server Management Studio を起動する

SQL Server Management Studioからサーバーへの接続
SQL Server Management Studioからサーバーへの接続

サーバーへの接続でサーバー名にIPアドレスを入力する

 「サーバー名」には Ubuntu 端末の IP アドレスを直接入力できる.この IP アドレスは DHCP 資源配布のたびに切り替わる.固定 IP アドレスを指定できればよいのだが,これは今後の課題だ.

サーバーへの接続で認証は SQL Server 認証の一択である

 認証はデフォルトでは Windows 認証だが,SQL Server 認証に変更する.

ログインは SA, パスワードは Ubuntu 側の SQL Server インストールの際のものを入力

 ログイン名は SA とタイプし,パスワードを入力する.

オブジェクトエクスプローラーにデータベースが表示されれば接続できている

 よく分からないが,接続できた.今後はここに実際のデータベースを作成していくことになる.

オブジェクトエクスプローラーに Ubuntu の SQL Server が表示された
オブジェクトエクスプローラーに Ubuntu の SQL Server が表示された

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