自分の背中を見たい?そんなあなたにCamera Plusを

 筋トレをしていて,「自分の背中を見たい.それもリアルタイムで」,そう思ったことのある人は俺だけではないはずだ.今回は 120 円でそんな願いを叶えよう.

自分の背中って見たことない人がほとんどでは?

 そもそも背中には眼がついていない.だから自分の後ろは見えないのだが,スマホとタブレットがあれば,テクノロジーでそれを解決できる.

なぜ背中を見たくなったか?

 今は減量の最中なんだけど,もともと背中の筋肉が弱かった.いや,他にも肩とか弱点だらけなんだが,まず広背筋を意識してトレーニングできていなかった.ラットプルダウンをしていても自分の広背筋がどんな動きをしているか,視覚で確認できないのは今ひとつピンとこない.

ヒントになったのは,デジタル一眼レフのテザー撮影

 最近のスタジオだと,デジタル一眼レフで撮影してその場ですぐに iPad や Mac Book Pro などで確認できる体制を整えているところが増えてきている.クライアントにその場で見せて了承をもらえれば,リテイクのリスクを減らせるからという理由らしい.USB や WiFi 経由で飛ばせるらしいが,使ってないのでよく知らないし,デジタル一眼は何より値段が高い.

 で,手元には iPhone と iPad があった.どちらにもカメラは付いてるし,これ,ソフト的に連結できれば似たようなことが出来るんじゃないだろうか?

 で,しばらく App Store で検索.最初に引っかかったのは ShutterSnitch.けど, 2900 円するし,俺はプロの写真家じゃないからそこまで必要とは思えない.他にも Helicon Remote とかあったけど,何か使いにくそうだったのでやめておいた.

 Cascable というのもあったけどあまりピンとこない.何か引っかかってきたのが Camera Plus という iOS のアプリ.120 円だし,ダメ元で入れてみた.購入は一台分で大丈夫だった.

Camera Plus を起動してから接続まで

 最初,アプリの通知を切っていたら AirDrop の接続がうまく行かなかった.通知を許可してアプリを起動すると iPhone 側で下図のように接続を求めてくるので飛行機のアイコンをタップして許可.

 するとあら不思議,iPhone のカメラのプレビューが iPad 側に表示される.

 奥の iPad に写っているのは iPhone のカメラで撮った映像.何だか無限に続くループ映像を思い出す.シャッターは iPad 側で切れる.

カラーだと生々しいのでモノクロに変換.しかし貧弱な背中だな

実際の配置は?

 パワーラックに「くねくね三脚」というゴリラポッドよりがっちりしたフリーの三脚を巻き付けて iPhone を配置している.こんな感じ.

セーフティーバーにくねくね三脚を巻き付けている

で,実際どうなの?

 実際のところ,動きは少し遅れる.体感でタイムラグ 0.5 秒から 1 秒ほどかな?けど,十分に実用範囲だ.他のソフトは使ってないから知らないけど,これで 120 円なら十分に元は取れると思う.

見えないところは意識しにくい

 改めて自分の背中を見て貧弱さに愕然とする.界隈ではマインドマッスルコネクションと言うらしいが,個人的には脳内でのボディイメージを作り上げることだと思っている.

 筋肉に神経が通っていないと筋肥大を起こすのは難しい.いや,実際には神経は通っているのだが,脳でのイメージができていないと難しい.トレーニングの初期はこのイメージを作り上げる作業だと思う.脳が自在に筋肉を操れるようになって初めて,筋肥大というフェーズに入っていくのだろう.

 見えないから意識できないのなら,テクノロジーを使って見えるようにしてやれば,フィードバックを得やすいだろう.肩甲骨を下制させる,と言われても最初はピンとこない人のほうが多いだろう.それを視覚化してやれば,イメージを作りやすい.これ,今後のジム経営のトレンドになっていくと思うな.誰か実現してくれ.

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