表題の原文はCross-Sectional Analysis of the Relationship Between Home Blood Pressure and Indoor Temperature in Winter: A Nationwide Smart Wellness Housing Survey in Japan DOI: 10.1161/HYPERTENSIONAHA.119.12914で読める.家が寒いと血圧が上がるという経験則をデータで示した論文である.血圧が上がれば心血管疾患リスクが上がり,死亡率も上がる.したがって冬には死者が増える,という冬季超過死亡率の上昇まで見てあればよいのだが,残念ながら死亡はエンドポイントとして見ていない.それがこの研究の限界である.
食事と体組成に関する国際スポーツ栄養学会のポジションスタンド(前編)
今回は Google 検索で見つけた総説を紹介する.システマティックレビューではなく,ナラティブレビューである.引用している文献はシステマティックレビューやメタアナリシス,ランダム化比較試験など良質のものもあるが総じてピンキリだ.何でもそうだが,この記事に書かれていることも盲信しないで欲しい.
長くなったので前編に食事,後編に身体の適応について述べることにしよう.
検索式
検索式は “strength training” AND “carbohydrate” AND “systematic review” AND “meta analysis” AND pmc とした.1ページ目に紹介されていた論文の一つである.発行元は国際スポーツ栄養学会で 2017 年の発刊である.
検索方法はPubMedを使わずに医学論文を探してみよう!~楽しみながら論文を検索する方法~で紹介されていた.
“食事と体組成に関する国際スポーツ栄養学会のポジションスタンド(前編)” の続きを読む減量期のまとめ
減量にあたり,学術論文を読んだりトレーナーの講習を受けたり書籍を読んだりと自分なりに勉強してきた.2019 年 1 月 13 日で減量を終了し,今後しばらくは増量期に入るつもりだが,自分なりの総括をしておきたい.
低強度と高強度との筋力トレーニングにおける筋力と筋肥大の適応,システマティックレビューとメタアナリシス
庵野拓将氏の 2018 年 6 月 21 日のブログ筋力増強と筋肥大の効果を最大にするトレーニング強度の最新エビデンスで公開された現時点でのエビデンス.
“低強度と高強度との筋力トレーニングにおける筋力と筋肥大の適応,システマティックレビューとメタアナリシス” の続きを読む
ヒトにおいて筋トレの頻度,強度,ボリュームおよび様式は筋断面積にどう影響するか
今回の記事は庵野拓将さんのブログ記事,エビデンスにもとづく筋肥大を最大化するための筋トレ・ガイドラインで引用された総説を抄訳したものである.
この論文は総説であってメタアナリシスやシステマティックレビューではない点に注意が必要である.選択基準に従って何件の論文がスクリーニングされたか,除外基準に従って何件の論文が除外されたかの記述がない.この記事は抄訳であり,一部省略があることを記しておく.
The Influence of Frequency, Intensity, Volume and Mode of Strength Training on Whole Muscle Cross-Sectional Area in Humans Sports Med. 2007;37(3):225-64
一週間の筋力トレーニングボリュームと筋容積との用量応答反応:システマティックレビューとメタアナリシス
リハビリmemoにて庵野拓将さんがエビデンスにもとづく筋肥大を最大化するための筋トレ・ガイドラインで要約しているが,週あたりのセット数と筋肥大の間には用量応答反応がある.今回この論文要約の翻訳を試みた.
週あたりのセット数と筋力増強の関係を調べたメタアナリシス
週あたりのセット数と筋力増強の関係を調べたメタアナリシスについてはリハビリmemoで庵野拓将さんが簡潔に報告されているが,その論文の要約の翻訳を試みた.例によって Google 翻訳に頼り,おかしな訳は手動で訂正した.職場で筋トレに関して口演する機会があり,そのベースとなる論文の一部である.
各誌の反応(フェイクニュース)
Amazon によるスマートキッチンの発表を受け,各誌が一斉に報じたので紹介する.
スマートキッチン
シアトル
2020 年 9 月某日,シアトルにある Amazon 本社では静かな期待と興奮が満ちていた.東京オリンピックが終わり,ピークを迎えた日本の株価は徐々に下がりつつつある中,何か重大な発表があるのではないかとの噂で持ちきりだった.
壇上には Amazon の CEO, ジェフ・ベゾスの姿があった.彼は過去 1 年間の業績を報告した後,新製品について言及した.
「数年に一度,すべてを変えてしまう製品が登場します.それを成し遂げることができれば幸運ですが,我々は何度かの機会に恵まれました」
「2007 年,Kindle を発表,紙の書籍から電子書籍へと移行」
「2011 年,Cloud Player を発表,これは iPhone ほどのインパクトはなかったかも知れない」
会場に笑いが起きる.
「2014 年,Alexa を発表.タッチ画面から音声へとインターフェースの移行が始まりました」
ハイパーソニック・エフェクト
オーディオに関してはあまり詳しくないが,音楽は聴きたい.そんな人は多いだろう.俺もその一人だ.学生の頃,大枚をはたいてミニコンポを買ったものの,音質の低さに愕然とした.以来コンポは埃をかぶり,いつしか音楽からは遠ざかっていた.