純正律と平均律

 趣味の話題になる.音楽はクラシックが好きである.イタリア・ルネサンス期のポリフォニー,室内楽ならバッハ以前のコレッリあたりがツボだ.

 FM で聴いて衝撃だったのがこれ.天から降ってくる音楽というのはこういうのを指すんだっていうくらいハマった.

 高校では合唱部,声楽をやっていたこともあった.声楽では芽が出なかったんだけど,響く声は出せるようになったかな.その先生いわく,倍音が重要だと言っていた.

 たとえばドの音の 1 オクターブ上のド,その上のソ,更にその上のミ.実際にピアノでその鍵盤を音を鳴らさずにそっと押し,最初のドのキーを叩くと弦が共鳴しているのが聞こえた.ただ,微妙なうなりも聞こえていた.

 今はそれが純正律の入口だったように思う.現代の音楽ではほぼ失われた音階だ.転調,移調を繰り返す曲に純正律は不向きで,今は平均律が主流である.

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たんぱく質摂取量をTableauでグラフ化する

 Google スプレッドシートのマクロ栄養素の記録が溜まってきたのでここらへんで公開してみる.

 グラフ作成用のプラグインを探してみたが,いまいちよく分からない.今回は Tableau Public® のダッシュボードを埋め込んでみた.

 Tableau Public は無料でアカウントを作れる.詳細は各自で検索してほしいが,やり方としては以下の流れになる.

  1. Tableau Public のデスクトップアプリをダウンロードする
  2. Tableau Public のアカウントを作成する
  3. データソースとして Google スプレッドシートから目的のファイルを指定する
  4. Tableau Public でシートを作成する
  5. Tableau Public でダッシュボードを作成する
  6. ダッシュボードから埋め込みコードを発行する
  7. 埋め込みコードをブログに貼り付ける

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ハイパーソニック・エフェクト

組み立て中の自作スピーカー

 オーディオに関してはあまり詳しくないが,音楽は聴きたい.そんな人は多いだろう.俺もその一人だ.学生の頃,大枚をはたいてミニコンポを買ったものの,音質の低さに愕然とした.以来コンポは埃をかぶり,いつしか音楽からは遠ざかっていた.

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Interstellar

 Interstellar を観た.一言で言うと,『上質のSF』である.

 滅亡に瀕した地球を救うため,土星軌道に出現したワームホールを抜けて外銀河に旅立つ宇宙飛行士の物語,と書いてしまえばつまらない.先に旅立った 12 名の宇宙飛行士のうち,生存可能性のあるのは 3 名.その 3 名のうち,誰を最初に救出するか.時間と,物資は有限である.クルーの協議にも葛藤がにじみ出ている.

 最初に着陸した星でクルーの 1 名を失う.地球時間での 23 年を費やし,軌道に戻った彼らは次の星に向かう.星間通信の場面で成長した娘の姿に主人公が咽び泣くシーンは印象的だ.

 2 番目の星で冷凍カプセルから蘇生した科学者の裏切りにも強い説得力があり,極限状況に置かれた人がどんな行動に出るか,あらかじめ想定しておかなくてはならないと感じた.2 番目の星でまた 1 名のクルーを失う.裏切った科学者もまた宇宙の藻屑と消える.

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iROBOT

 Amazon Prime で表題の映画を観た.AI 絡みの映画で自分の基準に達したため,ブログで紹介する.

 アイザック・アシモフのロボット三原則に基づき,近未来に何が起こりうるかを叙述したものである.日本語のタイトルはアシモフの『われはロボット』にかけてあるのだろう.

  1. ロボットは人間に危害を加えてはならない.また,その危険を看過することによって,人間に危害を及ぼしてはならない.
  2. ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない.ただし,あたえられた命令が,第一条に反する場合は,この限りでない.
  3. ロボットは,前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり,自己をまもらなければならない.

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キッチンの未来

 キッチンの未来はどうあるべきだろうか.一つの答えとして,私見を述べたい.

家電はネットにつながるべきか? 「未来のキッチン」を制する闘いの内幕

 家電業界の IoT 化は遅れていると言っても過言ではない.上記の記事にあるように,

ソフトウエアの DNA が彼らのなかにはない

のである.とにもかくにも WiFi チップを埋め込んでおこうというのは理解できる.しかし,重要な点を見逃している.

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